DAIKYU DIARY 大九日誌

シンコーストゥディオ代表 米井がつづっています

自分で選ぶ難しさ- ジュエリーというものを通して

自分の生き方に沿ったものを選ぼう


ジュエリーという、最も世の中に必要の無いものといわれ、それをつくって売っていると、「人はなぜものを買うのだろう?」
というかなり究極的な問いにぶち当たる。

シンコーストゥディオ ISAGI[潔]リング, K18 ダイヤモンド

実は「ものを選ぶ、ものを買う。」
という行動は、実に難しい。

限られたお金を工面して買うのだから、その中で何を買うか、その人の生き方だとか、人生観だとかが反映されていく。

特に、ジュエリーの様な日々の日常生活に必要のないものは特にその判断が難しくて、一般の人たちはどのジュエリーを買ったらよいかなど到底わかるはずもない。

しかし翻ってみれば、いらないものだからこそ、「自分の生き方に沿ったものを選らぼうじゃないか。」と提案したくて、ジュエリーの仕事をしているのかも知れない。
製作から関わり、ジュエリークリエーターのためのコミュニティを作り、販売をしています。


情報が溢れる中で取捨選択する能力が問われている


ここ数年で、ネットを含めた情報が多すぎる。

私もご他聞に漏れず、フェイスブックやツイッター、インスタグラム、その他諸々のSNS,そしておびただしい広告。
情報は確かに簡単に手に入るようになった。

けれどあまりにも情報が溢れていて、どれが本当の情報であるかを判断するのが難しくなっているように思います。

自分が今、情報に操られて大切なものを忘れていないかどうかを、いつも疑ってかかっていないとことの本質を逃してしまう危うさがある。

たとえば、受験産業。
大学に行くことは、悪いことではないが、あまりに高額な予備校、膨大な借金になる奨学金を借りてまで、全ての大学が行く意味があるものかを問い直してみる必要があるかもしれない。

そんな状態だから、自分が本当に必要なものを見つけて、高額なお金を払うのには相当な勇気と決断が必要になる時代だと思う。

日常にどれだけ喜びや勇気を与えてくれるものか


今、私のものを買うときの順番のつけ方は、まず「自分の日常にどれだけ喜びや勇気を与えてくれるものか。」という判断が働いている気がします。
というのは、ジュエリーにしろ、日用品、食品にしろ、心地よく、つつがなく、幸福に日々を送りたいという願いのようなものがあります。

これは、人それぞれで、感じ方や、価値観は大いに違っていいと思っています。

しかし、私の判断基準は、近頃「日々の生活。」
実は、この日常を保つのは結構大変だと、今、人々は気づき始めています。

だからこそ、日常に使える上質なジュエリーが、必要とされているのではないかとも思います。
おそらく、私たちがつくるジュエリーはそれほど奇をてらった形ではないかもしれない。
けれど、着け心地や質感を感じて、ずっと使って欲しい。

新しいものをつくるたびに、ひどく消耗をするのです。
それでも、今また、ジュエリーアーティストやクリエーターと共に「丁寧に日常を生きる。」をテーマに、ものづくりを始めました。

西林佳寿子展終わりました

 

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

メイ首相のファッションに見る、ジュエリーから洋服を決める方法

ジュエリーを決めてから洋服をえらぶ


もうすぐ、英国の総選挙で、毎日メイ首相がテレビ画面に映し出されている。
彼女のファッションスタイルは、まずジュエリーと靴。

そんな印象を受ける。

https://www.facebook.com/TheresaMayOfficial/videos/1741444745872291/

ジュエリーを選んでから、洋服を選ぶ、

そういう手順は日本人的発想ではないかも知れないけれど、実は非常に効率的で、かつファッションにアイデンティティや「自分」を楽に反映できるような気がします。

私自身はファッションは、勉強中で、まだまだ素人ですが。

想い入れの強いジュエリー1つあれば、むしろ他はユニクロのTシャツでも何でもいい。

それなりの意義のあるジュエリーを着けることで、急に厚みのある装いになるからです。

母から受け継いだジュエリーなど自分の歴史が詰まっているものを着ける


シンコーストゥディオ カスタムオーダー、リフォーム

たとえば、母親から受け継いだジュエリーを着けているとする。
もう、それだけで、自分の歴史的背景を表す装いになる。

あるいは、自分の好きなアーティストのコンテンポラリー・ジュエリーなどを身につけるとする。
それ1つあれば、自分の主張が見え隠れ。後は本当にシンプルなシンプルな洋服でいいのです。

 

 

とはいえ、親から受け継いだジュエリーは少し古臭い場合もある、時としてはアンティークの価値がある場合もあるので要注意だが、やはり今の時代に合うようにもしたいときがあります。

それで、最近ご要望が多いのがジュエリーのカスタム・リフォームのご相談。

シンコーストゥディオはオリジナルコレクションを持つ会社なので、ブランディングを考えたら通常だったらカスタム・オーダーやリフォームを受けるべきではないのかもしれません。
けれど、私には歴史つなぐジュエリーの価値は、他のものにない魅力であり、ジュエリーの仕事の醍醐味だと考えています。
ですから、ジュエリーの カスタム・オーダー/リフォーム も受けています。

あくまでも、モダンで、シンプルで、クールに。しかし、お客様のご要望をお聞きし一点一点デザインから起こします。

今までのジュエリー・カスタムオーダーのお仕事をご覧になりたい方はこちらへ

 

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

静かにつたえる力- アートジュエリーに関わって

声高ではなく、静かにつたえる力


先日のドイツのコンテンポラリー・ジュエリー・アーティスト西林佳寿子の銀座での個展、及びシンコーストゥディオでの展示をサポートして思うところ。
アーティスト、ギャラリー、ジュエラーの垣根を越えてみる-西林佳寿子個展での試み 5/7(日)~13(土)  アートとしてのジュエリー

明日!5/27日(土)2:00~5:00西林佳寿子来店


私はビジネスとしてジュエリーの仕事をしています。

でもアーティストの人たちは、素晴らしい創造性を持ちつつ、やはり何か浮世離れした世界に漂っている。
資金繰りが第一の課題であるビジネス的に見ると、のんびりしていて、困っちゃうなあと思うことも多いのですが、一方で、これもありだと思うのです。

きっとこういう人たちも世の中にいないと、息苦しい世の中になってしまう。
彼らには、声高ではなく、静かに想いをつたえる力がある。

ちょっとした仕掛けが楽しい、優しい気持ちになるジュエリー



アートとしてのジュエリーには色々な仕掛けがあることも多いのです。
くすっと笑ってしまうような遊び心。
イタリアで活動する栗原章子の作品。

alchemistic stick from Akiko Kurihara on Vimeo.



今回の、西林佳寿子の作品展でも、同じ板を組み合わせた交差したブレスレットや、同じ板から全く違う造形をつくりあげたブローチなど。
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こういう作品をつくり出したり、購入することは、今の社会情勢からみると対極的に小さい個人的なことであるけれども。
なんだかとても健全に思えます。
こういうジュエリーを着けていると、どんなときでも笑えるような気がします。

寛容で、心地よくて、面白い。

だいたい、人の幸福なんてものはそれほど大それたものではなく、日常の「うまくいった」の積み重ね。

アートやクラフトの世界を少し身近にしてみよう


今私たち、シンコーストゥディオが取り組もうとしているのは、こういったメタルワーク(金工・彫金)のアートやクラフトといったアーティストやクラフトマンと一緒にものづくりをし、彼らの仕事を紹介、一般の方々との距離感を縮めること。

今取り組んでいる新作のテーマは

「丁寧に日常を生きる」

アーティストや若手クリエーターの力を借りつつ、日常の生活を慈(いつく)しむことができるジュエリーをつくりはじめています。

何でもない日常を維持する難しさ



なんでもない日常というのは、あっという間に消えてなくなるということが、震災以降の多くの人が気づいてしまった。
実は大変な努力をしていないと、日々の生活は明日にでも壊れてしまう。
だからこそ、日常を大切に、慈しんでいこうという提案。

きっと、このテーマは一般的なジュエリーの概念とは相反するものと思われがちです。
しかし私たちは、表面的ではない本来のジュエリーの役割は日常にある。
だからこそジュエリーが存在している、ということを伝えていきます。

アーティストやクラフトマンが参画していくジュエリーは、非常に静かに、力強く、その想いを伝えていく力があると信じています。



シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

知ってもらう努力

ものづくりこそ、知ってもらう努力が必要

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ものが売れないといわれている時代。
今まで、私たちものをつくって、売る人間たちに足りなかったことについて考えています。

売り方や、伝え方も含めてものづくりをやっていかないといけないと反省しきりです。
そういうことだと思うのです。

伝えること、売り方までがデザイン


だから、ものをつくる前に、まず本当に今を生きる人のためになるものかを考えてみる必要があるでしょう。
それは、別に今、このときに必要とされているものである必要はなく、まだ誰も気づかない価値を提案するという「必要」でもいいと思うのです。
むしろ、その方が価値は高いかもしれません。

しかし、まだ誰も気づいていない価値を広めていくには、それ相応の伝える努力が必要だろうと思っています。
私が、今こうやってブログを書くのも、日本の金工の仕事を知ってもらいたいし、その仕事を基礎として現在の日本のジュエリーがあるということを知ってもらいたい。
また、ジュエリーというものが、素材価値だけではなく、人の創造性や、修練に裏付けされた人の技術によるものであり、そういったことに価値を見出して欲しいと思っているからです。

おそらく、今までの一般ジュエリーの価値基準とは、相当かけ離れているけれど、日々の自分の生活に寄り添って、自分の歴史を共に歩んでくれるジュエリー。その方が、価値があると思っています。

富の象徴としてのジュエリーからの価値の考え方の転換をしようよという提案です。

それを伝えるには、やはり色々な努力が必要だと思っています。

ものを通して何をしたいか


結局は、自分がしている仕事を通じて、ものを通じてどういうメッセージが伝えたいか。
それに尽きるような気がします。

実は、私自身はお金持ちの家に生まれたわけではないので、少々ジュエリーというお金持ちしか買えない商材に疑問をずっと抱いています。
しかし、一方でジュエリーの歴史や仕事や、関わる人を知れば知るほど、この価値を伝えることは、あながち社会の人にとってもマイナスではないのかもしれないと、
最近は、少しずつ自分を納得させている日々。

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ジュエリーの新しい価値を伝えるということで、ドイツで活動するコンテンポラリー・ジュエリー・アーティスト西林佳寿子展をお店で明日まで開催しています。
ジュエリーを「つくる」「つける」人をつなぐ活動のひとつととらえ。
今日は西林佳寿子さんが2:00~5:00まで来店してくださる。
期待しています。
詳しくはこちら

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

プロとアマチュアの仕事の境目

ファブラボが支持を得る理由


「ジュエリーの製作」というと、非常に専門的でなかなか一般の人が取り組むのは難しいイメージがあります。

でも、実際はどんな出来上がりでもよければ、かなり趣味の領域でも十分できてしまいます。
最近、とても人気がある「ファブラボ-FabLab」の動きがおもしろいな?と思うので、ものづくりに関わる者として少し考えてみたいと思います。
「ファブラボ-FabLab」とは
デジタルからアナログまでの多様な工作機械を備えた、実験的な市民工房のネットワークです。個人による自由なものづくりの可能性を拡げ、「自分たちの使うものを、使う人自身がつくる文化」を醸成することを目指しています。
とFabLabのウェブサイトにに書いてあります。
そして、その工作機械とは、3Dプリンターやレーザーカッター、3Dスキャナーだったりします。
つまり、大量生産大量消費で人に作ってもらうことより、まず自分たちの手に、自ら作り出す力を取り戻そう。という考え方。
こういった、工作機械がオープンにされていったために、アマチュアとプロの境目がなくなってきているような気がします。

ものづくりのプロとアマチュアの境目


実際、すごい創造性や面白い発想のものが、こういった場所で生まれているのも事実です。
では、プロとの違いはなんなのか?
プロの仕事は必要ないのか?
という疑問が生じます。

プロとアマの最大の違いは、その仕事のかける「覚悟の違い。」なのです。

だから、この世の中の状況のもとで、「覚悟」がない、プロと称している人たちも消えていくでしょう。
それは、自然なこと。

そして、最近感じているのは、むしろものづくりを積極的にする人の方が、実はプロフェッショナルの仕事を評価してくれるような感触を受けるのです。

自分でつくってみるから、プロの仕事のよさもわかる


これは、不思議な現象かもしれない。あるいは必然なのかもしれませんが、相対的にものづくりをする人には、プロの仕事をきちんとした金額で評価する思考回路が働いているようです。
ものをつくるということが、想像することがどれだけ大変なことかを知っているからです。

KAZUKO NISHIBAYASHI 作品展 シンコーストゥディオ EXTRA EDITION


ということで、ジュエリーアーティストとして、自分の世界をきちんと確立しているKAZUKO NISHIBAYASHI西林佳寿子の作品展が今日から世田谷のシンコーストゥディオの店舗で開催されます。日曜までの期間限定開催。


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彼女の造形美はすごい。
【インフォメーション】
5/25(木)~28(日) 作品展示・販売
27日(土) 2:00~5:00には、西林佳寿子シンコーストゥディオにおります
営業時間:10:00~19:00
シンコーストゥディオ世田谷ショップはこちら

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

もう着飾るためのジュエリーはやめよう!

ジュエリー=着飾るをやめよう


ジュエリーというと、特別の時、着飾る時に着けるというイメージがあるけれど、本来のジュエリーの存在する意味を考えてみると、この考え方からもう脱却しても時期ではないかと思っています。
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以前は富の象徴やラグジュアリーな生活をしているのがステイタスだったけれど、経済発展が行くところまで行ってしまった今なんだかそういったものが虚像に見えて来た。
最近、もっと自分らしく、自分の考えで、自分の生き方で生きていくほうがとても楽に生きられるような気がしています。

もうそろそろ、ジュエリーも自分の思想やライフスタイルやそういうものとリンクするものを選ぼうではないか!
そして、長く長く使おうではないか!

デザインはただ単にそのジュエリーの形だけではない


「デザイン」というと、大抵そのものの形を言うけれど、私はそうは思わない。
そこにいたるプロセスや、想いや、そして何より今社会にある問題を解決するのが「デザイン」の最大の役目だと思っています。

それはとても難しいことなのだけれど、世の中に生きている人の声に耳を傾けなければいけない。
たとえば今なら、なんとも閉塞的な今の世の中に生きる人たちの心をどうしたら少しでも穏やかにできるだろうか?など、少し目標は大きすぎるかも知れないけれど、そんなことを考えて日々仕事をしています。

もうそろそろ、自己表現の手段としてジュエリーを選ぼう、そして着けようという、宝石屋のおばちゃんの提案。
そうしたら、もう少し人がそれぞれ違うのだということを、穏やかに、緩やかに認め合える気がする。

シンコーストゥディオがコラボレイトして作品を作っている、ドイツで活動している、ジュエリーアーティスト西林佳寿子の展示が下記の日程で行われることになりました;。ドイツに戻る前に、急遽4日限定で、「西林佳寿子展Extra edition」をさせていただけることとなりました。
詳細は下記の通り

西林佳寿子展 Extra edition
2017.5/25(木)~28(日)
シンコーストゥディオ世田谷ショップ
Open:10:00~19:00
27日(土)14:00~17:00 西林佳寿子がショップにおります。
ぜひ、お話に来てください。
詳しくはこちら シンコーストゥディオニュース

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

ジュエリー・アーティストとの仕事をデザインしてみる

西林佳寿子展から思うこと


5月7日~13日に銀座のACギャラリーで開催された、西林佳寿子の個展が終わりました。
今回、私は昨年西林さんと一緒につくったSurface[面と線]という作品の出品に伴い、個展のお手伝いをさせていただきました。
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アーティストの世界と言うのが、こういうものだったのかと、実はあまり芸術に明るくない私は様々な感想を持ちましたので書きました。

きれいなカタチや質感って、なんだか不思議で心地いい


今回の個展で、驚くことに出品の半分以上が新作でした。
彼女の制作意欲のパワーはすごいなと。
しかも、それぞれが創造性に満ちている。

たとえば、このブローチは全て同じ形の板なのに、出来上がりが全て違う。
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たとえばこのバングルは2枚の全く同じ形の板を交差しているだけで、溶接もなにもしていない。
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そのからくり?に「へー」とか「はー」とか関心するだけではなく、出来上がったカタチが皆が納得する美しさを持っている。
こんなものが、ちまたに売っているのだろうか?出回っているのだろうか?
と思うと、彼女たちはもっと評価されるべきだと、そう思うのです。というのは、こういう感性というのは今の閉塞感に満ちた時代に、何となく心の落ち着きをもたらしてくれるような気がするのです。

きれいなカタチや質感って、なんだか不思議で心地いい。

ささやくように、声高ではなく人の心を救う


数年前に彼女に出会ってから数年建つけれど、彼女の実力は本物であった。と今思っています。

20年以上、ずっとドイツでこつこつとジュエリーをつくり続け、その間にはもちろん、言葉の壁、人種の壁、国籍の壁、そしてアーティストとての壁。色々乗り越えてきたのだと思います。それが作品に出ているのだろうと感じます。

彼女がすごいなと思うのは、アーティストとして自分の作品だけで生きてきたこと。

こういう、ジュエリーこそが、人の心を救うような気がします。
しかもそれは、ささやくように、声高ではなく。

ちなみに、西林さんがドイツに戻る前に、急遽4日限定でシンコーストゥディオで、「西林佳寿子展Extra edition」をさせていただけることとなりました。
詳細は下記の通り

西林佳寿子展 Extra edition
2017.5/25(木)~28(日)
シンコーストゥディオ世田谷ショップ
Open:10:00~19:00
27日(土)14:00~17:00 西林佳寿子がショップにおります。
ぜひ、お話に来てください。
詳しくはこちら シンコーストゥディオニュース

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

アートとしてのジュエリー、西林佳寿子展から - ジュエリーとしての価値を考える

コンテンポラリー・ジュエリー・アーティスト 西林佳寿子の個展から


昨日は、一日西林佳寿子の個展のお手伝いに銀座のACギャラリーにいました。
私はアーティストでも、デザイナーでもクラフトマンでもないのでものづくりはできません。
でも、それだからこそ、一般の人の目でアートと言うものにどうやって触れ合っていくべきかを考えました。
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アートはもっと普通の生活になじんでいい


アートとしてのジュエリーというと、かなり奇抜なジュエリーになるのではと思いがちです。
しかし、実際には大振りが多いなことを除いては、その西林作品はテイストはシンプルで美しい。

こういうジュエリーがもっと、普通の生活の中で、手の届くところにあったら日々の生活が本当に豊かになりそうです。
アーティストたちの、制作への熱心さは頭が下がるし、すごい発想力だと思います。
一般のジュエリーにもこの力を活用していけたらと思います。

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もっと外向きに発信していく


しかし、これは私たち一般的なジュエリー業界にも同じことが言えるのですが、いったいだれがこの価値をきちんと伝えてきたのかと少々疑問に思っています。
言葉で伝える、視覚的に伝える、心をこめて。
日本のお客様は自分で物を選べないとか、意識が低いといっているのは違っていると感じます。

今までの価値基準の中で生きていくのも悪くはないのですが、新しい価値を提案して、人々の生活を豊かにしていくのが、私などビジネスをしている者の役割なのかも知れません。ものづくりをする人自体が、情報発信を本気でやろうと思ったら、制作ができなくなってしまう。

確かに現実は、何かしら自分のつくった作品だけではなく、先生になってを教えるなどしながら食っていかなければならないかもしれません。
けれど、ドイツで活動して、アーティスト一本で食って言っている人と、それ以外の人たちとはなんとなく違っていると感じます。もちろん西林さんはドイツ・日本で自分の作品を売ることだけで生きています。

人は中々追い込まれないと、新しい発想や既成概念を打ち破って何かやろうという気にはならないものです。

西林佳寿子の個展は明日13日まで
西林佳寿子ジュエリー展

2017年5/7(日)~13(土) 
銀座ACギャラリー 東京都中央区銀座5-5-9 阿部ビル4F http://www.ac-gallery.jp/access.html
AM11:00~PM7:00(最終日はPM5:00まで)
オープニングパーティ 5/8(月)PM5:00~

ドイツ、デュッセルドルフと日本で制作活動をしている西林佳寿子氏。折り紙のようなシルバーのジュエリーから、新しい素材に初挑戦です。チタニウムのブレスレット、アメジスト、シトリンなどのカラーストーンリングを出品します。

シンコーストゥディオとのコラボレーション作品Surface[面と線]も展示します。
(米井は5/10日に在廊予定です。)

Kazuko NIshibayashi ウェブサイト

あわせてシンコーストゥディオ通信もお読みください
シンコーストゥディオ通信2017April

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

日本のジュエリーと伝統工芸

伝統工芸とジュエリーには深いつながりがある


あまり知られていないのですが、日本の伝統工芸と言われる金工の仕事と日本のジュエリーには深い、深いつながりがあります。
と知ったかぶりをしたところで、私自身もこのジュエリーの仕事に携わるようになり、職人さんから教えていただいて知ったことです。
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日本のジュエリーの背景を知るようになってから、私はやっとジュエリーという仕事にきちんと向き合っていこうと思えたのだと思います。

江戸時代、大名たちは競って刀や武具、つまり鍔(つば)や鎧(よろい)等々の装飾を施す金工師をかかえ、育てていました。
その技術や、アーティスティックな感性は世界に類を見ないほどのもので、今見てもため息が出ます。

明治になり廃刀令が施工されると、その金工の仕事をしていたものたちは、美術品としての工芸やジュエリー製作のの道へ仕事を転換していきました。
象嵌(ぞうがん)や色金(いろがね)を用いた、超絶技巧の工芸品は、パリ万博などで人気を博しヨーロッパでのジャポニズムの流れの一端を担いました。

東京藝大での教育


東京藝大の基礎を築いた岡倉天心は、海外での生活も長く日本の美術に対する造形が深かったためか、日本独自の絵画や陶芸、金工などの学科を設置しています。
東京藝大の初期の彫金科(工芸科)の教授は、加納夏雄海野勝珉といった海外の博覧会などでも高く評価されていた金工の仕事をする人たちでした。

金工の仕事


これは、目貫(めぬき)という刀のもち手のところにはめ込まれる小さな装飾細工。
実は、紐がかかってしまって、その全様は見えなくなってしまうのですが、こういうことに昔の日本人は凝ったのですね。
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すごく生き生きしていますよね。
当時は鋳造(ちゅうぞう)ではつくれなかったので、「打ち出し」といって、鏨(たがね)で平らな板を叩いて立体感を出していきます。
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これが刀についていたかと思うと、ちょっと洒落っ気があって、笑ってしまいます。
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日本の工芸とデザイン


こういった、日本の引き継がれてきた仕事を見ると、その仕事の創造性の高さと質の良さを感じます。
そして、日本のジュエリーはこういった、金工の仕事から派生しているので、決して西洋の真似ではないと確信しています。

でも、それには今を生きる人が必要とするメッセージのあるジュエリーを、デザインの段階から考えていかなければいけないと思っています。
デザインの応えは、すべて社会の中にある。
人が求めている、必要としているものを、つくり手、売り手、身につける人たちも巻き込んでつくっていくのが、正しいモノのつくり方だと強く感じる今日この頃です。

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

アーティストやギャラリーと組んで仕事をするわけ

アーティスト・ギャラリー・ジュエラー垣根を越えて


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明日5/7(日)から開催される、ドイツで活動するコンテンポラリー・ジュエリー・アーティストの西林佳寿子の個展に協力しています。
いままでアーティスト・ギャラリー・一般コマーシャルジュエリーをつくる、売る人間たちはすべて別分野と片付けられていました。
でも、実際は最終的に身につける方のことを考えたら、その振り分けはかなりナンセンスなのでは?と思い始めていました。

というのは、アーティストの中には非常に優れた造形を作り出す人たちがいて、やっぱり形が美しい。または、面白い表現をする人たちがいて、その感覚は一般コマーシャルジュエリーの領域にはいないような感性です。
そういう微妙な感性というものが、今とても求められているように感じています。

自分の信条やライフスタイルにあったものが欲しい


「わたしだったら。」
ということをいつも考えます。

今の私は、昔の自分と違って、あまりものの数はいらないから、少しでも自分の今の生き方とリンクするものが欲しい。

だから、モノが売れないっていうけれど、自分がそうだから他の人も欲しいわけがない。

では、本当に今人々が求めているモノってなんだろうか?
とずうっと考え続けています。

生き抜くことが大変な時代だから


今、人に必要とされているのは「心の拠り所」「優しさ」「応援してくれるもの」
それの答えとして、ジュエリーはならないのだろうか?決して安いものではないので、吟味して、吟味して。

そこに登場できるジュエリーは、たぶん、未来を見つめて、異分野と交流していった果てに出来上がるものだとおもいま
そんな感じで、少しでもワクワクすることに人は惹かれます。
キラキラだけのジュエリーはなんとな、自分にはむかない。
きっとこの異分野の交流は、何かしらを巻き起こしそうな感じがしています。
ぜひおこしください。詳細はこちら

西林佳寿子ジュエリー展 2017年5/7(日)~13(土) 
銀座ACギャラリー 東京都中央区銀座5-5-9 阿部ビル4F 
http://www.ac-gallery.jp/access.html
AM11:00~PM7:00(最終日はPM5:00まで)
オープニングパーティ 5/8(月)PM5:00~

ドイツ、デュッセルドルフと日本で制作活動をしている西林佳寿子氏。折り紙のようなシルバーのジュエリーから、新しい素材に初挑戦です。チタニウムのブレスレット、アメジスト、シトリンなどのカラーストーンリングを出品します。

シンコーストゥディオとのコラボレーション作品Surface[面と線]も展示します。

Kazuko NIshibayashi ウェブサイト








シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子