DAIKYU DIARY 大九日誌

シンコーストゥディオ代表 米井がつづっています

スローは美しい- スロー・イズ・ビューティフル を読んで

「遅い」は美しい


「スロー・イズ・ビューティフル」2001年に出版されたので、もう15年も前の本になる。
「100万人のキャンドルナイト」の発起人としても知られる文化人類学者、環境運動家の辻信一さんの書。
slowis beautiful


「ゆっくり」は、美しい
スピードに象徴され、環境を破壊しつづける現代社会は、誰にとっても生きにくい。それとは異なるライフ・スタイルを求めて、さまざまな場所で模索し、考える人々の言葉に耳を澄ます。
「遅さ」という大切なものを再発見するユニークな試み。

とあります。

当時、あまりにも社会とかけ離れている、息子、娘に翻弄されていた。
その時、息子の高校の友人のお母さんが勧めてくれた本でした。

経済効率に先導された、大量生産、大量消費がいったい人に何をもたらしたか?果たして私たちは本当に、豊かさを手にしたといえるのか?という問いかけ。

それに対して、もっとスローに生きていこうという提唱。

子供の成長をじっくり待ってみる


この本は、ある意味で私のその後の生活や考え方を変えていった転換点だったかもしいれません。

息子は「1」ばかりとってくるし、娘はカンニング。
学校に呼ばれては「いったいどういう育て方しているんですか?」という視線。

しかし、彼らの感性のほうが実は正しいのではないか?とある日、パラパラとうろこがはがれるように、思い立ったのです。
なにか、今の社会の方がいい方向に向かっていないような。
人間的な温かみを忘れているような。

確かに、彼らには社会常識はない。
先生に言われた提出物や、宿題はやってこない。
しかし、今学校で教わっている教育というものが、果たしてこの先必要なものなのか?
そこで、素直に言いつけを聞いて、いい点数を取っていくだけが良いことなのか?

という根本的な疑問が湧いてきたのです。

彼らは、言葉では説明できないけれど、鋭く今の社会の馬鹿らしい常識を否定していて「そんなの必要ないよ。」ということを、体で感じ、無意識に表現しているのかもしれない。
こう書くと、ただの親バカのような気もするけれど、自分の子供だけではなく社会のレールに乗れない子供たちはどこに行くのか?という疑問が湧いてきました。

色々な子供がいてもいいのではないか?その多様性やふところの深さが、しいては社会を楽しく、幸福にしていくような気がしてならない。
もっとゆっくり、彼らの成長を見守ってやってもいいのではないだろうか?
そんな気がしてきたのです。

自分の常識をうたがってみる


それから、社会の常識や決まりごとというのが、果たしてこれからの世の中に合致しているのかを常に考えるようになりました。
今まではこうだったけれど、これからは違う。

こんなに世界の流れが急激に変わっていく時代だからこそ、常に新しい動きや考えに敏感に、否定から入らないこと。
そんなことを考えています。

本来は、ゆっくりと、のんびりと生きて生きたいのですが、まだまだちょっとそれは先になるかもしれない。
のんびり生きるにも、それなりの闘いの覚悟は必要でしょうから。

「スロー・イズ・ビューティフル」
読んでみてください。

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

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