DAIKYU DIARY 大九日誌

シンコーストゥディオ代表 米井がつづっています

3月11日に思う

5年前の3月11日、東日本を襲った地震。
あの時何をしていたのかと今思い起こしてみると。

とにかく世田谷のショップを休まず開けていたことを思い出します。社員はしばらく自宅待機で私一人で宝石屋さん開けていました。

勿論、宝石なんて売れません。

しかし、学校も会社も休み、東京は原発の問題もあって、不安を感じる人が、なんだかんだとり話しに来る。

「ああ、宝石屋ってこういうときのためにあるのだ。」とつくづくお客様に教えられた気がしました。「心の拠り所」としての宝石店。ジュエリーというものの、想い入れの深さ。

そして、昨日息子の高校の卒業式参列。
科学技術系の高校で、我が息子は例外ですがほとんどの学生は理系の将来技術者や研究者になる方向性の大学に進学します。
きっと君たちのうちの何人かは、日本か世界かわからないけれど、科学技術をひっぱっていく存在になるだろう。

いい大学に進学し、友達もそういう友達だけしかいない。そうすると、なかなか実感として災害を被った人々や、社会の底辺で這い上がろうとしても這い上がれることができない存在の人たちがいることに気がつかない。それについて、考えることはあまり無いかもしれない。

人はいつでも弱者になり得るから。いや、必ずいつかは弱者になるのだから、この3月11日を忘れないで欲しいと思う。

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

「笑い」の力

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今朝の朝日新聞Globeの特集は「笑いの力」だった。
Globe Web

24年前に、ユーゴスラビア紛争のさなか起きた「サラエボ包囲戦」で生き延びた人たちの笑いとユーモアについて。「ユーモアと想像力で、平常心と日々の営みを保つ努力を続けた。」とあり、改めて「笑う」ということの意味を考えさせられた。

国家権力に、ユーモアで対抗することは、とても有効らしいのです。「権力者はユーモアに対してまともに反応したら馬鹿にうつる。反応しなかったら弱虫になる。どっちに転んでも不利。」(朝日新聞Globe)なんだそうです。たしかにそうかもしれません。

笑い」というのは、人間の「業」だとか、「隙」だとか、そういったダメダメな部分なんだけれども、そういうのってやっぱり面白い。
たとえば、日本の江戸時代に花開いた、浮世絵や金工の仕事にも、すごいユーモアが潜んでいて私はそうやって、造られた物が大好きです。
かんざしなどのモチーフの中には、鬼が傘の内職にいそしんでいていたり、出島の外国人を面白く描いているものがあったり。
いわゆる「洒落(しゃれ)」と呼ばれるものです。

そういう精神が日本のもの造りには息づいていて、馬鹿みたいに精力を注いだ仕事に洒落のエッセンスがちりばめられていたりもします。人間の「隙」だとか「不完全さ」とかそんな完璧じゃない部分がいとおしい。そういう感情をどこかに表現したくて、チャームのシリーズを造った経緯があります。
ちょっと太った麒麟やしっぽがからまっちゃた龍などなど(上の写真参照)
鳥獣戯画チャーム

Globeのなかで
・「人間ってみっともないものでウソもつくし、人のものに手を出すこともある。それをいかに認め笑いのめすかだ。」(マイキタスポーツの槙田雄司)

・「自分を笑える能力は人の力強さを表している」(ヤスミンコ・ハリロビッチ)

うーん、納得させられる言葉でした。笑っていこう。

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

「なかなか人生とは上手くいかないもの」になってから

最近、ため息が多いという方いらっしゃいませんか?

正直、私もそれ相応の歳になっていますので、日々そんなことの連続です。
「なんだか、色々上手くいかないなー。」
そんなことを思いながら、日々のちょっとした幸せを探してみる。結局人って言うのは、地位とか名誉とかそんなものより、今日のご飯はおいしかっただの、今日の洋服の着こなしは上手く言っただの。わずかな楽しみの積み重ねが本来の幸福ってやつなのかもしれません。

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そんな中でも、自分がこれだけはやろう!と思ったことは、細く長くでいいのでやり続けたいものだなあと思います。
私の場合、それがジュエリーを造っていくこと→日々のちょっとした喜びを人に与えられるかもしれない→日本のもの造りが少しは生きながらえ、新しい方向に向かっていく一助になるかもしれない→多少は人の役にたっているかもしれないという、ささやかな喜び。
そんな循環のなかで生きています。生かされています。

シンコーストゥディオのウェブショップ

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

高校の合格発表

今日は都立高校の推薦の発表のようで、オフィスのそばに高校があるせいで、学生が歩いていく。

行きはなんとなく不安そう、帰りは明らかに合格組みか、そうでは無いかが表情でわかる。
15の春っていうやつですね。

人間社会は序列を作ったほうが、何でも楽なので、日本の場合は高校で完全に成績しだいで学校を分けられてしまいます。

でも、世の中は学校の成績だけではないんだよな。世の中にはいろんなおじさん、おばさんがいるんだ。
それでも受験も悪くはないよ、一応世の中に挑んでみたって言うのはよい経験さ。結果は別として、自分が頑張ったってほめていいんじゃないかと思う。

これから受験もクライマックスだけれど、若者よ大きく社会に羽ばたいておくれ。

そう、一介のおばさんからエールを送りたくなる日でした。

一介のおばさんが造るジュエリーはこんなものだ。結構気合入れているつもりだよ。
シンコーストゥディオウェブショップ

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

よくやってるね!

世田谷店の店頭のファザードがかわりました。外は寒いけれど、新年を迎えてちょっと春らしく、朝の陽だまりの中のお花たちです。
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昨年からの新戦力で、主にウェブの仕事をしてくれている女性がいます。
現在5歳と1歳のお子さんを抱えながらのお仕事本当に忙しい日々。ちょっと場所が離れているので、スカイプなどで連絡をとりながら仕事をすることも多い。
そういう時、子供をおんぶしながらパソコンに向かっています。画面に映る彼女の姿がやけに美しく見える。
子供おんぶして、仕事に向かって、私が子供が小さかったころってそんなことできたかなぁ?と思ってしまいます。
私の場合は保育園に預けていたから、仕事と家庭はきちんと切り離していたので、仕事に行けば仕事モードに切り替えることが結構容易だったように思うのです。

私の友人がやっている会社も、子連れ出勤を認めていてとても上手く行っている。

今は、仕事と家庭ってきっぱりと切り分けるのではなく、両方上手く時間を融通しながらやっていくっていく方が幸せな感じがします。実際、彼女の仕事の質や集中力は、今まで出会ったどのウェブデザイナーより秀でているし、したがってコストパフォーマンスもいい。
ただ、保育園に子供が入れないという理由だけで仕事が与えられないというのは、本当にもったいないと思いました。

しかもそういった彼女のような人たちは、仕事がしたくてしたくて、意欲に溢れているんですね。今はスカイプやクラウドの共有が無料で簡単に出来てしまうのでどんどん、そういう道は開けていくでしょう。

それにしても、子供をおんぶして作業をしている彼女の根性はすごいなぁ。
うちのジュエリーって、結局つんとすました勝ち組のジュエリーではないのだとつくづく感じます。やる気と根性の平民の心意気から生まれる、やさしいジュエリーなんだって、そうじゃなくちゃいけないんだと思う今日この頃です。

彼女が作っているウェブショップはこちら

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

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