DAIKYU DIARY 大九日誌

シンコーストゥディオ代表 米井がつづっています

おせち料理の意味


おせち料理を作る


昨年は母が亡くなって、父は一人でお正月を迎えている。

本当のことを言えば、母が亡くなった後、父のところにもっと頻繁に行ってやらなければいけないのだが、仕事の忙しさを口実に実家に行くことは少なかった。
その償いと言うわけではないけれど、ここ数年続けているのがお正月のおせち料理を父に送ること。恒例になっている。
大晦日の午後にならないと中々時間が取れないので、年明け直前までに作って、元旦の午後に着くように送る。
たいしたおせち料理ではなく、そんなに品数は多くないけれど、結婚し、子供が出来て、数十年、母から伝授された作り方を元に毎年作り続けて来た。
家族にも、色々な方にも、「買えばいいのに。」と言われてきたが、なんとなくやめられなかった。
おせち料理を作るのが、家庭的だとか、いい事だとか、そういった外的な要因はどうでもよく、自分の中にある何かがそうさせていたような気がするのです。

料理の中に母の存在がある


母が亡くなって、強く感じるのは、この料理の中には母の存在があるということです。
母の醤油加減、塩加減、作り方。
食事というのは、日々の営みの1つだから毎日毎日積み重ねるとすごい影響力を持つものなのだと実感する。
さらに、こういった「晴れ」のときの食事は格別で、毎年同じように、同じ味を重ねていく。
日本文化を残すとか、つなげるとか、大きなことはわからない。けれど、おいしいもの、自分の慣れ親しんだ味がそばにあるというのは、じわっと幸せな感じがするのです。
たぶん、この味には祖母やもっと前の祖先の味が繋がっていると思うと感慨深い。
一方、手伝わされる息子は「いい加減、作るのやめたら?」といいつつ、昨日も芋を裏ごしていた。

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

明けの明星

このところ、運動不足なので朝ランニングをしている。子供が出て行くのが早いので、朝6:00前のランニングになってしまう。
冬は、寒いし、はっきり言って真っ暗。夜中と同じです。
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日が昇っていると、出会える富士山も見えない。
しかし、最近まだ暗い空に浮かぶ金星に良く出会う。

少し、青みがかって空がほんの少しだけ白んで来たその天空に光輝く金星。

「明けの明星」って言うんです。

朝、太陽があがってくるのもいいけれど、この「明けの明星」は暗黒の中のただ一つの希望。という感じがとてもします。
私はどちらかというと、「太陽」より「月」のほうに風情を感じます。
時々この金星が、三日月の横に形良く光ることがあります。またそれが素敵で、宇宙への夢をいざないます。

この暗闇に光る、唯一つの光。
こういう光を希望にして生きている人がいっぱいいるのだなぁとなんとなくしみじみと、眺めながらそそくさと朝ごはんの支度にかかるのでした。

ちなみに、シンコーストゥディオのスタンダードコレクションには「宵の明星」というリングがあります。これも日が沈んで最初に、ぴかーっと光る金星をシンプルに、シャープに表現したもの。
宵の明星リング

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

100年続く本屋

100年の歴史を持つ本屋が、御徒町(おかちまち)にある。

東京の人間でも「御徒町」が山手線の駅だということは知っているけれど、この町のことをそれほど詳しく知る人はいないかもしれない。上野の隣のいわゆる下町。けれど浅草のような、観光地でもなく、ちょっと歩くとちっちゃな家がごちゃごちゃと建っていたりする。

この町で100年も続く本屋が「明正堂書店」である。
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本野町、神田の神保町ならいざ知らず、こんな場所でよく100年もったねといいたくもなる。しかも、今は御徒町と上野駅に新しく出来たショッピングモールアトレの2店舗のみの普通の本屋である。

こういう老舗って、どこかその会社が存続する理由があるものだ、早速ホームページに行ってみる。
そうすると、

「教育に関連する事業を行いたい」との考えから書店を立ち上げた創業者の想いを今一度振り返り
次の100年は一人でも多くの方が希望を持つためのお手伝いをしていく会社・・・云々

とあり

希望を持てる世の中を作り元気な日本を作る下支えをしていきます。

とある。

うん、なかなか素敵。

アマゾンなどで店頭販売が芳しくない状況の中やっていくのは並大抵ではなかろうが、こういったゆるぎない芯がある会社はぶれないですね。

シンコーストゥディオのブランド
もぶれずにまっすぐ進んで生きたいものです。
100年、200年・・・をめざして。

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

今年は、新春からNHK-BS1で放送の「熱血授業:秋元康と女性社長300人」で取材されました。

この番組自体は、女性社長net.を主催する横田さんとウナギトラベルの東さんが作り上げている「J300」というイベントの放送でした。「J300」は女性社長300人を集めて、世の中を元気にしよう!と始めた企画。
コネなし、カネなし、何もなしという状態から、数年で秋元康さんをお呼びし、NHKへの企画を出し、採用されているというすごいパワーです。

このお二人、実は私よりかなり若い。でも本当にいつもパワーを頂いています。
結局、仕事は人と人とのつながり、そして夢を持つこと、夢を実現するために人並み以上「ここまでするか!?」というところまで、突き抜けなければならないということを教えてくれます。
そういった人たちと、何かしら一緒にできると本当に気持ちが良い。仕事の醍醐味を感じます。
NHK-BS1  「熱血授業:秋元康と女性社長300人」


若い人たちにも、仕事の本当の面白さを気づかせてあげたい。でも、それは同時にいばらの道でもあるのですが・・・

結局、生きて行くと言うこと自体が、何かしらの苦難に遭遇し、乗り越えていくということならば、こちらから向かって行きましょう。そう思う、新年でした。

とにかく、働かないと、働かないと。生活できないし、人と繋がらないし、なんでもいいんです。働いてみよう!

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

ジュエリー・アーティスト・ジャパン立ち上げ

(小さな一歩がきっと大きな力になる)
ジュエリー・アーティスト・ジャパンというコミュニティーを立ち上げてしまった。11月7日(水)開催の渋谷の文化センター大和田で初回の勉強会を開催。告知から開催まで1か月程度しか無いのにもかかわらず、30人弱の方々にご参加頂いた。感激である。
「ジュエリー・アーティスト・ジャパン」。未来のジュエリーアーティストやクリエーターを育てる。そしてもう一面は、そういった若者のアイデアや活力を日本のジュエリーのデザインや製作に反映させて、物造りをしていくためのコミュニティーである。
DSC04649_20.jpg 坂元亞郎さんの講演(Photo by Ian Chun)

私が会社として設立して11年。その間に、幸運にも、素晴らしい心ある方々に囲まれて本物を教えて頂いた様に思う。特に今回、講演をして頂いた坂元さんには、技術的なことも勿論だが、職人の心意気を吹き込まれた。そして、日本のジュエリーが江戸以前より続く、装剣金工師(刀の装飾を造る)・飾り職人(かんざし・帯留め・煙草入れなど)・西洋から来たジュエリーの技術の3つが融合して完成されたものだと知った。ジュエリー文化や技術は西洋から来たものだと思っていた私には、かなり衝撃的な事実であり、日本の職人が造り上げた作品は、西洋のどのブランドにも劣らない技術と品格があることをしみじみと感じた。
DSC04658_20.jpg 実際の日本伝統の打ち出しなどの名品を見る(Photo by Ian Chun)


ジュエリーというものの魅力は、何世代にも渡ってその家族が歩んできた道のりの想いを共有できる。私のアメリカ人の顧客は、ある日ダイヤのリングのサイズ直しを依頼してきた。アメリカに移民する際、先祖がオーストリアから持って来た、恐らく150年以上は前のものである。

DSCF4686_10.jpg 刀の目貫 

お客様が求める物を造り、販売し、最終的に喜ばれる。そのためには、お金を出すお客様も販売する人間も、造る職人も皆、Win-Winの関係が成り立たなければいけない。買う人が増えれば、造る側の職人も数をこなすことで、どんどん腕が上がりいい物を製作する事につながる。
 いい仕事をしても、それを正当に情報発信していかなければ、何も評価されずに朽ちていくのみだ。そんな、危機感。それが今回、「ジュエリー・アーティスト・ジャパン」を立ち上げにつながった。私は、職人でも、デザイナーでも、恐らく販売に長けているわけでも無いが、世界に類を見ないこだわりの職人達、漫画文化と日本の新しい美的感覚の中に育って来た若者達、そして日本の伝統。この中に金の鉱脈があるように思えるのは私だけなのでしょうか。小さな一歩ではあるが、きっと大きな力になる、そんな期待が心をよぎる初回の勉強会でした。

*初回勉強会にご協力頂いた、工房フィーゴの坂元亞郎さん、ヒコ・みずのジュエリーカレッジの方々、その他ご協力頂いた方々に心より感謝申しあげます。

シンコーストゥディオ/ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)

代表 米井亜紀子

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